2012年にこの世を去るまで100冊近くの作品を世に残したモーリス・センダック。
彼の代表作である「かいじゅうたちのいるところ」は、いまなお世界中のたくさんの親子に読み続けられています。
おどろおどろしいタッチでありながらも暖かさが伝わるイラストと、大人には理解できない子供の気持ちを反映させた物語は、子どもだけでなく大人も魅了してしまう素敵な絵本なのです。
あわせて読もう!
現実から想像の世界へ
いたずらっこのマックスは、おおかみのぬいぐるみを着て大暴れ!怒ったおかあさんに夕飯抜きでほうり込まれた寝室は、いつの間にか森や野原になり、ボートに乗って着いたところは「かいじゅうたちのいるところ」
かいじゅうたちの王さまになったマックスは、かいじゅうたちと一緒にかいじゅう踊りをおどります。
かいじゅうたちを眠らせたあと、さびしくなったマックスは王さまをやめることにします。「行かないで」って言うかいじゅうたちを振り切ってボートに乗り帰って来たところは、温かい夕ご飯の置いてある自分の寝室でした。
おおかみのぬいぐるみを着て大暴れするマックス・・・男の子って、じっとしていることができず、走り回ったり、想像の敵と戦ったり、とにかく活発。特にスイッチが入ってしまうと、手が付けられなくなってしまいます。マックスも同様、スイッチが入って大暴れ、そしてお母さんに夕ご飯抜きで寝室に放り込まれると、退屈しのぎに想像の世界へ大冒険に出るのです。
センダックが描く素敵な世界に子どもは魅了
センダックが描くかいじゅうたちに、子どもはドキドキしながらも、よく見ると愛らしい姿に目を奪われます。はじめは怖がりながらも、読み終わると、かいじゅうたちのとりこになるでしょう。
またリズム良く文章がつながっていくテンポ感が、読み聞かせを楽しくしてくれます。
すると、寝室に、にょきりにょきりと木が生えだして・・・あたりはすっかり森や野原。
お母さんに閉じ込められた部屋からかいじゅうたちの島へ行くところは、我が家の名シーンとなっています。子どもと一緒に声を出しながら読んで、さあ冒険に出発です。
子どもの反抗心、冒険心と母親の温かさ
子どもの有り余るエネルギーを母親に抑えつけられ、それに反抗して外の世界に飛び出して行きます。長い長い航海の先に恐ろしいかいじゅうたちと出会い、王様になって大暴れすることで反抗心を発散して成長していきます。そして、ふと思い出すのがお母さんの存在。
そのとき、遠い遠い世界の向こうから、おいしい匂いが流れてきた。
マックスはかいじゅうたちの王様を止めることにした。
どんなに怒っても夕ご飯の用意をしてくれ、その温かさや安心感のあるいつもの場所に戻ってくるのです。冒険から帰ってきた、子どもはたくましく成長していることでしょう。
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