名作絵本「かいじゅうたちのいるところ」など数々の作品を世に送り出した絵本作家の巨匠モーリス・センダック氏が初めて手がけた仕掛け絵本(ポップアップ絵本)「Mommy?(マミー?)」が我が家では話題となっています。
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まるでアニメーションのような仕掛け絵本「Mommy?」
この仕掛け絵本「Mommy?」は、センダックが描くイラストやストーリーはもちろんのこと、なんといってもページをめくる度に動くしかけが他の仕掛け絵本にはない驚きがあるところが魅力的なのです。
しかけを手掛けたのは“マシュー・ラインハート”
しかけを担当したのは、名作仕掛け絵本「不思議の国のアリス」の作者である“紙の魔術師”ことロバート・サブダ氏の一番弟子マシュー・ラインハート氏です。
ラインハート氏のしかけの特徴は、ページをめくると腕や足が動いたり目をギロギロさせたりして、キャラクターが生きているように感じるのです。まるでアニメーションを見ているようで、ページをめくる度にわくわくドキドキがいっぱいで、思わず「すごい!」と声を上げてしまいます。
ページをめくるたびにワクワクが待っている!
「Mommy?」のストーリーはシンプル。
可愛い赤ちゃんが、よちよちとモンスターが住む館でママを探しながらイタズラして回るといったお話。
タイトルのMommy(ママ)は表紙イラストのミイラ(Mummy)とかけています。
モンスターが住む館を「Mommy?」と言ってママを探し回る赤ちゃん。
ページを開く度に、モンスターが表れて赤ちゃんを驚かせます。
1つのページにメインのポップと小窓があり、その小窓を開くと赤ちゃんがモンスターにイタズラする構成となっています。
ドラキュラにおしゃぶりを咥えさせて寝かせたり、ミイラの包帯を曳いてクルクル回したり、狼男のパンツを脱がしたり・・・この赤ちゃんのイタズラのしかけが巧みに表現されていて最高です。子どもたちは小窓を開く度にキャッキャ笑って楽しそう!
繊細で躍動感あふれるしかけの数々。
恐ろしくもあり愛らしさに満ちた世界観にほっこりさせられます。
最後の小扉を開けると・・・椅子から立ち上がり「B-A-B-Y!」と赤ちゃんを呼ぶミイラ(Mummy)が!?彼女の背中にはコードが繋がれているけど、本当のMommy(ママ)なんだろうか?
いろいろ想像させられる絵本ですね。